アトピー改善までの記録
はじめに
鏡を見るのが怖い時期がありました。
朝起きて、まず自分の首元やひじの内側に触れて、 「今日はどのくらい赤くなっているだろう」 と確認するところから一日が始まる。
そんな毎日を、私は何年も過ごしてきました。
長袖を手放せない夏。 人と会う前に、肌の状態を気にして予定を変えたくなる自分。 かゆみで夜中に何度も目が覚め、朝には布団にうっすらと血がついていたこと。
「なぜ自分だけこんなに肌が弱いんだろう」 「ちゃんと薬を塗っているのに、どうしてよくならないんだろう」
そんな問いを、何度も何度も繰り返してきました。
このシリーズでは、私自身がアトピーとどう向き合ってきたか、 そして東洋医学や日々の養生とどう出会っていったかを、 できるだけ丁寧に、正直にお伝えしたいと思います。
最初にお断りしておきたいのですが、 これは「これをすれば治ります」という記事ではありません。 アトピーの状態や原因は人によって大きく異なりますし、 医学的な治療の代わりになるものでもありません。
ただ、同じように鏡の前で立ち止まったことのある方に、 「一人で抱え込まなくていい」ということを 知っていただけたら、という想いで書いています。
なぜ今、この文章を書こうと思ったのか。
それは、当時の自分が欲しかった言葉を、 今の自分なら渡せるかもしれない、と思ったからです。
情報が溢れている今の時代、 むしろ「何を信じればいいのかわからない」という方も 多いのではないでしょうか。
薬だけに頼るのも不安。 かといって、民間療法だけに頼るのも怖い。
そのあいだで揺れ動く気持ちを、私はよく知っています。 その揺れ動く時間そのものが、実はとても大切な時間だったと、 今なら思えるからです。
ここから先は、私自身の体験と、 専門的に学んできた東洋医学の知識を交えながら、 できるだけ具体的にお伝えしていきます。
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