足のしびれと向き合った日々
― 感覚を失う怖さの中で、もう一度自分の足を信じるまで ―
はじめに
朝、目が覚めて、 床に足をつく。
その瞬間、私はいつも、 右足の感覚を確かめていました。
足の裏は、確かに床についている。 けれど、まるで薄い布を一枚、 足の裏にはさんでいるような、 そんな感覚がありました。
指先を軽く動かし、 力が入るかどうかを確認する。 それが、一日の始まりの 小さな儀式になっていました。
歩き始める前から、 「今日はどこまで歩けるだろう」 と考えている自分がいました。
外から見れば、 私は普通に立ち、 普通に歩いているように 見えていたと思います。
だからこそ、 このつらさをどう説明すればいいのか、 わからないことが 何度もありました。
痛みなら、 「痛い」と言えば 伝わることもあります。
けれど、しびれには、 それとは違う怖さがありました。
「このまま、 感覚がなくなってしまったら」
そんな未来を、 何度も想像していました。
けれど、しびれを ただ怖がるだけの存在から、 少しずつ、 「体から届く情報」として 見られるようになっていきました。
足のしびれは、 私に何を伝えようとしていたのか。
ここから先で、 丁寧にお伝えしていきたいと思います。
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