間違いだらけの健康常識⑥
間違いだらけの間食|「おやつは悪者」は本当?我慢より大切な“心と体が喜ぶ間食”という考え方
また食べてしまった、と自分を責めていませんか
午後3時。 仕事や家事の合間に、ふっと手がお菓子へ伸びる。
「今日は食べない」。 そう固く決めていたはずなのに。
気づけば、袋はすっかり空っぽ。 そして、また心の中で自分を責めてしまう。
「私は、どうして意志が弱いんだろう」。 そんなふうに、ため息をついたことはありませんか。
真面目な人ほど、この自分責めを、毎日のようにくり返してしまいます。 でも、その責める気持ちが、かえって心を疲れさせているのかもしれません。
でも、少しだけ聞いてください。
あなたの心や体は、本当に「意志が弱い」だけなのでしょうか。
もしかすると、その一口は、体からの小さなサインだったのかもしれません。 今日はその話を、やさしくお伝えしていきますね。
間違い① 「間食は、絶対に悪い」
ダイエット中の間食は、悪いこと。 そう思い込んで、食べるたびに落ち込んでいませんか。
でも、間食そのものが問題なのではありません。
大切なのは、「何を」「どれくらい」「いつ」食べるか、です。
たとえば、空腹をずっと我慢して、夕食前にドカッと食べてしまう。 それより、午後に少しだけつまんで、夕食を穏やかにいただくほうが、体には楽なこともあります。
一口のおやつを、悪者にする必要はありません。 選び方とタイミング次第で、間食は、一日を支える味方にもなってくれるのです。
間違い② 「我慢すればするほど、成功する」
「食べたい気持ちを、根性でおさえこむ」。 がんばり屋さんほど、そうやって自分と戦ってしまいます。
でも、極端な我慢は、あとで大きな反動を呼ぶことがあります。
ずっと我慢したぶん、糸が切れたように食べ過ぎてしまう。 そんな経験は、ありませんか。
これは、あなたの弱さではありません。
強いストレスや、生活リズムの乱れが、食欲に影響することもあります。 疲れているとき、無性に甘いものが欲しくなるのも、自然な体の反応です。
我慢の量と、心の健やかさは、けっして比例しないのですね。
漢方・食養生では、どう考える?
漢方では、食欲を「心と体のバランス」から考えます。
胃腸の働き。 体をめぐる、気・血・水の流れ。 そして、ストレスや疲れ。
これらが乱れると、食欲にも影響が出ると考えられることがあります。
つまり、食べたくなるのは、必ずしも「お腹が空いたから」だけではありません。
疲れているとき。 気持ちが張りつめているとき。 心が、少し甘えたいとき。
体は、そんな心の状態を、「何か食べたい」という形で伝えてくることがあるのです。
だとしたら、自分を責める必要は、どこにもありません。 その一口は、頑張りすぎたあなたへの、体からの「休憩のお知らせ」なのかもしれませんから。
たとえば、午後になると甘いものが欲しくなるのは、心当たりのある方も多いでしょう。 それは、朝から働きづめの心と体が、少しエネルギーと安らぎを求めているサイン。
サインに気づけたら、あとはそれに、どう応えてあげるかだけ。 叱るのではなく、「お疲れさま」と受けとめてあげればいいのです。
本当に大切なのは「我慢」ではなく「選び方」
ここが、今日いちばんお伝えしたいことです。
甘いものを一切禁止する。 そうやって自分を縛るほど、かえって食べたくなるものです。
大切なのは、我慢ではなく、選び方。
たとえば、こんな選択肢もあります。
・ナッツを、ひとつかみ ・ヨーグルトに、季節の果物を ・温かい飲み物や、ハーブティー
もちろん、大好きなお菓子を、我慢しなくてもいいのです。
大切なのは、食べるときの気持ち。 罪悪感でかき込むのではなく、「おいしいね」と、感謝していただくこと。
食べることを、もっと楽しんでいい。 そのやさしい心持ちこそが、体質改善の、いちばん大きな土台になります。
我慢して減らした一日より、心が満たされた一日のほうが、次の日もやさしく続いていきます。 無理なく続くものだけが、本当にあなたを変えてくれるのですね。
私が、午後の時間に取り入れているもの
私も、午後のリラックスタイムを、とても大切にしています。
その時間には、甘いお菓子だけではなく、温かいスリムバランス茶を一緒に楽しむようにしています。
湯気を眺めながら、ひと口。 お菓子とお茶を、ゆっくり味わう時間です。
正直にお伝えすると、お茶だけで体が変わるわけではありません。
でも、ほっと一息つく時間があると、不思議と気持ちが満たされていきます。 その落ち着きが、なんとなくの食べ過ぎを防ぐ、やさしいきっかけになっています。
何から始めたらいいか迷っているなら。 午後の一杯を、おやつに添えてみるのも、ひとつの方法かもしれません。
今日からできる、3つのこと
むずかしいことは、何もいりません。
1. 間食の「時間」を、ゆるやかに決めておく だらだら食べを防ぎ、午後の楽しみとして味わえるようになります。
2. 「空腹」か「疲れ・ストレス」か、一度考えてみる 体の声に気づけると、必要なケアが、食べること以外にも見つかります。
3. 疲れたときは、温かいお茶で一息つく 甘いものだけでなく、栄養のあるものも選びながら、よく噛んで味わって。
どれも、今日の午後から始められることばかりです。
おわりに
間食をしたから、失敗ではありません。
今日まで頑張ってきたあなたの心と体が、ほんの少し、休みたかっただけなのかもしれません。
健康とは、我慢することではなく、自分を思いやること。 毎日の小さな選択の積み重ねが、あなたをやさしく整えていきます。
だから、次におやつを食べるときは、どうか自分を責めないでください。
代わりに、そっと声をかけてあげてほしいのです。 「今日も一日、よく頑張ったね」と。
その一言があるだけで、同じ一口が、あなたを癒す時間に変わります。
罪悪感でいただくおやつと、感謝でいただくおやつ。 同じ甘さでも、心に残るものは、まるで違うはずです。
明日のおやつの時間が、少しだけ楽しみになりますように。
次回の「間違いだらけの健康常識⑦」も、どうぞ楽しみにしていてくださいね。
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